2004.4.13 「 蘭越の星空 」
2004年4月10日、すっきり晴れ渡った青空の日に進行中の別荘プロジェクト「蘭越の落水荘」の敷地測量に出かけた。羊蹄山もニセコ連峰もくっきり美しい。
帰りがてら羊蹄山を背景にアグデパンケの住宅を写真に納め、長居を辞して外に出ると素晴らしい星空。幸い月も出てない。こんな星空は陸別の天文台で眺めて以来だ。
晴天の放射冷却のためかえらく冷え込んでいた。最大限の知識 「北斗七星」 「オリオン座」 「カシオペア座」 を見つけることができたので、かじかむ手を我慢してイオスKISSデジタルでまたもや挑戦。いまだに操作を良く分かってないので、とりあえずシャッター速度最長の30秒に、ISO感度1600にセットし、車を三脚代わりにLARK1の箱で適当に調節してタイマー撮影。
オリオン座を狙った西の空がうまく写った。翌日、図書館で星座の本を借り、そしてまたもネット検索を使って星座解析。前回と同じく、いやはや星座のWEBもまたすさまじい。
いろいろ眺めてみると、微妙に星座を結ぶ星が違っていることにも惑わされる。時々刻々変化する星の位置を捕らえた写真を参照しながら特定するのは天文幼児には難しい。オリオン座の右、ひときわ明るい星に推理を混乱させられた。スタッフがそれを土星であることを見つけた。星座の並び図には太陽系の星は除外されるのだ。
こうして自分が撮った写真をじっくり眺めてみると3大星座ポッキリの知識が少しは膨らみそうである。何事もそうであるが、傍観から一歩踏み込んでみるとどんどん面白くなってくる。
次は、三脚を積み込んで行くことにする。
<4月14日追記> フムフムと眺めながら、ふたご座の形が少しおかしいのに気が付いた。そこにちょいと明るい星が混じっていたのにまたもや惑わされていたのだ。ふたご座に加わっていたのが土星で、はじめに土星としたのは「金星」であった。確かに、あの夜最も明るい星だったからどうあれ宵の明星なのである。お粗末、天文胎児に格下げである。
調べると、一週間前の3日だったなら金星はすばる(プレアデス星団)と大接近して並んでいたらしい。
小室 雅伸
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