2002.3.16 「 近況:アルヴァー アールトの住宅展 」
今年は少雪で消雪も間近。春一番の住宅着工も始まりました。
昨年来、実行委員会の一員としてフィンランド建築の巨匠・アルヴァー アールトの住宅展の準備も忙しくなりました。海外からの展覧会に係るのはこれで4回目。フィンランドからは1984年のアルヴァー アールト展(札幌京王プラザホテル)、1992年のフィンランド現代建築展以来です。今回のはアールトの16の住宅についての写真と模型展示に加え、アールトデザインの家具・ガラス器・照明器具です。
会場は、北大の遠友学舎。できたばかりの雰囲気のある建物で、居心地の良い展覧会になると確信してます。最初の展覧会で展示設営担当して以来、自動的に役目決まってしまうので今回も。今度はどんな梱包をしてくるか、どんな展示デザインかを楽しめる。何といっても一番最初に展示物を見れるのがこの役目の特権。楽しみ見つけなければやる意味が無い。
いつも思うのだが、今回のはフィンランドのアールト財団企画の世界巡回展、前の二つはフィンランド国立建築博物館の世界巡回展。建築デザインを文化として世界に発信することに力を注ぐかの国に敬服する。翻って、この国ではこの受入れのために実行委員会を組織し資金集めから始めなければならない低レベルの文化性・国際性に?。ムネオで大騒ぎがすべてを物語る。
会期は4月13日から26日まで。平日は夜9時までオープン。14日から24日までは連夜(土日は夕方)フィンランド・アールト・北海道・札幌の暮らしや住文化など幅広いセミナーを開催します。この後、帯広、釧路、旭川、函館を巡回し東京に廻っていきます。追って詳細な報告します。また、4月26日には北大学術交流館でイタリア建築フォーラムも開かれ、奇しくも札幌でフィンランドとイタリアの建築に出会うことになります。
私事、昨日連絡が入って第8回公共建築賞優秀賞を陸別保育所が頂くことになりました。他に、アールト展実行委員長の圓山彬雄さん設計の「本の森厚岸情報館」、そしてドウコン設計の「キタラ」が選ばれました。授賞式はまだ先だけど書いちゃってもいいよね。
小室 雅伸
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