事務所兼福祉施設

ＲＣ造３階建

札幌市東区

510.75 �u

１９９６年に「知的障害児通園施設むぎのこ」を完成し社会福祉法人麦の子会の活動が始まった。
２００３年には年長者の拠点「知的障害者通所施設ジャンプレッツ」を造った。
数名の職員で始まった麦の子会は、今では30を超える活動拠点を持ち、職員は200名に届くほどに発展した。
これまでひたすら子供優先で施設つくりを展開してきたが、働く職員の居場所があまりに手狭、ということで「むぎのこビル」の建設に至った。

１階は、私設乳児保育園とデイサービスの事務所。２階は児童デイサービスと本部事務所、３階が約７０名分の職員室である。

３つの建物を造ってきたが、それぞれその時期の最新技術を用いてきた。
ここでは、このところ多用している湿式外断熱にノルドの木製サッシ、そして１８mの深さに打ち込んだ杭を利用して地中熱HP床冷暖房を採用した。
また、２階、３階南側のバルコニー・庇の突出部には、ドイツ・ショック社の断熱部材ISOKORBを用いて、冷橋を遮断する工夫を仕込んでいる。

イエローの外壁とバルコニーの木製フェンスの組み合わせは、早速この地域のランドマークとして重宝されてるという。
地域に密着した「むぎのこ」の活動に更なる勢いをもたらす拠点になる。