保育園

ＲＣ造２階建

札幌市手稲区

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新さっぽろ保育園に続くこの保育園は９０人定員で一回り大きく、敷地は数倍大きい。

国道５号線に面し、約３．５m敷地が低いから、存在を訴えるために２階の作りかたを真っ先に考えた。
それが、玄関ポーチ上の４．５ｍの張り出しである。
通園施設では登園・下園時の挨拶・コミュニケーションはとても大切と常々考えているから、玄関口に大きな庇下空間が生まれることとうまく整合した。
このバルコニーには花が溢れるようにプランターを設け、イルミネーションを工夫できるようにフックを設けてこの園舎の顔が四季折々に表情を変える演出の用意をしてある。


内部空間の構成は新さっぽろ保育園を踏襲している。
２つの中庭、薪ストーブという仕掛けも同じで、オープンな空間が様々な性格を持つ小さなテリトリーの集合体となるように工夫した。

夏には、この敷地の所有者が慈しんできた庭の花々が咲きさくらんぼが実り、秋には栗の巨木や胡桃の木がたくさんの実を落としてくれる。
手稲連山を望むこの敷地の魅力・価値と呼応する建築になっているかは、子供たちの振る舞いが正直に判定してくれる。