住宅

RC造+木造

札幌市

122.98 ㎡ 　(住宅面積)103.65 ㎡

えらい斜面地を施主は気に入ってしまった。
１階（法的には地階）はコンクリート造にして地面に埋め込み２階を木造で載せる。
もちろん、土中に埋め込んだコンクリートの熱容量を利用するパッシブ建築の考えから必然的に導かれる構成。

しかし、かの建築基準法改悪の混構造扱いに加えて、かのばら撒き景気浮揚策の長期優良住宅認定を取ることにしたから、 手続きにとてつもない時間と手間を食わされてしまった。 言いたいこと山ほどあるが・・・それさておいて。

この建物での試みは、外壁木材を無塗装にして刻々と変わる風あいを楽しみながら観察するという施主の希望。
塗装のメンテナンスを抜きにしてしまえばどこでも木材を用いることが出来る。
古い寺社建築をご覧のとおり、ディテールさえしっかりしてれば塗装の有無は耐久性に何の遜色ももたらさない。
古くなっていくことが楽しみな住宅です。