診療所兼住宅

木造2階建

北広島市

医院部分90.4�u・住宅部分:98.9�u

　１階が動物病院、２階が住宅の構成。いつもの北海道産カラマツ集成材による外側断熱・軸組み露しだから木材にあふれたインテリアです。１階の天井張りも最小限にしたので、２階床貼材の組み合わせで遮音性能を高めることにした。とはいえ木造ゆえの限界があるから住み手の気遣いで補ってもらわねばならないことは言うまでもない。

　待合室は第１印象を決める最も重要な場所。カラマツずくしでカウンターやベンチをしつらえ、たくさん窓を設けて光をたっぷり取り込んだ。２つの診察室と処置室、手術・Ｘ線室、入院室等の構成。

　脇の階段室が住宅への玄関。将来、奥に増築できるように通り抜けの勝手口を設けてある。階段上部は書斎コーナーに利用し、軸組みあらわしの壁面に本棚をたっぷり確保した。
　LDKは東端から西端まで貫く広さ。西側は沢を挟んで向かいの丘を遠望し、夕陽が沈むのを楽しめる。南側にユーティリティ（物干し場）・タイル貼りのワークコーナー・２室に分けられる子供コーナーを配置した。

　暖房は１階を深夜電力築熱床暖房、２階は融雪電力利用の電気パネルヒーターのオール電化住宅である。