上幌向の家
House in Kamihoromui
No.J19
住  宅
2001年
岩見沢市
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施主による自宅建設物語
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建築種別

住宅

構造/規模

木造/2F

所在地

岩見沢市上幌向

延床面積

主屋(162.69m2)カーポート,物置(53.78m2)

コメント

木材が仕事であり趣味でもある建て主の目的は、北海道の木材を使うことに徹した住まいでした。外観からは分かり難いが道産アカエゾマツを用いたポスト&ビーム工法のログハウスである。中央の列柱と梁、小屋組みをログで組み、外周壁廻りは12cm角材を用いてログ材を外部に露出させぬことにした。それは、ログの弱点である気密と断熱性能を高め、耐久性に重要な構造材を雨雪に曝さぬことが狙いであり、ポスト&ビームの外側断熱工法ということになる。

オール電化住宅で1階は床暖房・2階は蓄熱暖房機を用い、補助とお楽しみに薪ストーブも設けた。外装の1階部分は挽き立て・無乾燥のカラマツ(18mm厚)を大和貼にしてサドリン塗布、木製建具はサクラ材。

内装には、カラマツ羽目板、カラマツ合板、エゾマツ、トドマツ、ナラ、タモ、カバと道産材を多用。床や建具は家族の手でオスモワックス仕上。外部も手の届かぬ2階部分は金属板にして、木材に重要な塗装のメンテナンスは日曜大工の手に負えるよう使い分けることが美しく住み続けるための基本。

径30cmを超える丸太組は上田建設(奈井江町)社長の熱意と熟練大工さんの技で丁寧に仕上げられた。自ビール製造と木工細工場があるカーポートは力強い骨組みが十分見られるようになっている。

備考

受賞:2002年「環境に配慮した住まい」コンクール最優秀賞
掲載:リプラン2003冬春Vol.59、札幌林学同窓会発行:シルバ(施主による自宅建設物語)