専用住宅

RC+木造/2F

札幌市北区

160.92m2

　敷地は都心に近い住宅街で徐々に密度を上げ様相を変えつつある。ここには周りの変化に左右されない環境を確保するために中庭を囲むコートハウスがふさわしいと狙いを定めた。
敷地一杯に広げたコの字型に、家族団欒の居間・食堂から水回り諸室そして和室・主寝室と奥に向かうにしたがいプライベートな空間へと配置していくとおよそ8メートル角の程よい広さの中庭を囲む。
中庭はプライバシーが確保されて気儘に使える外の部屋になるし、それぞれの居場所の間に程よい距離を保ち独立性を与えると同時に一体感を生み出してくれるのが魅力でもある。中庭を囲む1階はがっちりと外断熱工法のコンクリート造で、夫婦の生活空間として完結した機能を満たし、木造の二階は子供達の場所である。
成熟した家族の生活スタイルの変化を見据えた住まいである。

リプラン特別編集「北のくらしデザインします Part5」2000